2012.1.31.

今年からランニングでも始めようかなあ、と思いながら歩いていたら、裸足で走っているおっさんがいたので「何してるんですか?」と聞いたら「走ってるんだよ」と、ごく真っ当な返事。「裸足ですね」というと「裸足だよ、気持ちがいいよ。やってごらん」という。

ははは、と笑ってそのまま行こうとしたのだけど、じっとこっちの足を見ながら待っているので、仕方なく靴下を脱いだ。コンクリートに裸足は寒いなあ、と思ったのだけど、おっさんは「なんていうのかなあ。裸足だと自分の体が自然にもどったような気がするんだよ」といってうれしそうにしている。

そうこうしているうちに、おっさんがウーウーうなりはじめて、スルスルと近くにあった電柱を登って、屋根の上をつたって、どこかに行ってしまった。確かに気持ちよさそうだけど、あれでは走ったことにはならないなあ、と思って、靴をはきなおして歩いていたら、裸足で走れる靴というものが売っていた。ちょっと高かったけど、これで自然に帰らずに、気持ちよく裸足で走れるはず。


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